観光産業の盛んな沖縄ですが、地域によってはさまざまな課題を抱えています。ここでは、沖縄における地域開発の課題や開発施策の事例をご紹介します。
以下では、沖縄観光の課題と地域ごとの開発施策例を解説します。
観光業が主要な産業の一つとなっている沖縄ですが、以下のような課題も抱えています。
まず挙げられるのは、日本国内での人口減少に起因する市況の変化です。日本は少子高齢社会に突入しており、人口は長期的に減少することが見込まれています。これにより国内の観光客数が減少し、観光産業の縮小が懸念されています。
もう一つの課題は日本国民の旅行に対する意識の変化です。近年沖縄においては旅行関連支出は高水準を維持しているものの、物価高による消費マインドは冷え込んでいます。また、ワーケーションが注目を集めるなど旅行のあり方も変化しており、こうした流れにどこまで対応できるかが課題になっています。
観光人材の不足も懸念されています。これは日本全体で見られる傾向ですが、観光業は人手不足の状態が続いており、人材確保や誰もが働きやすい環境への変革、IoT技術を活用した省力化などが求められています。
一方で海外に目を向けると、国際観光における地域シェアの変化も課題になっています。日本を含むアジアは根強い観光需要があるものの、地域シェアは流動的です。今後アジアの観光ニーズが減少した場合、沖縄の外国人観光客も減少することが予想されます。
さまざまな課題を抱える沖縄の観光業ですが、地域開発・施策によって各種課題の克服に取り組んでいます。
沖縄本島の北部地域では、地域の自然環境など観光資源の活用に力を入れています。具体的には、世界遺産登録された今帰仁城跡や芭蕉布などの伝統文化の保全を行いながら、持続可能な観光地域の形成を目指しています。また、星空ツーリズムやグランピングなど、滞在型観光の促進に注力しています。
このほか、多様化する観光ニーズへ対応するために、ICTを活用した観光バリエーションの拡大に取り組んでいます。
沖縄本島の中部地域は、さまざまな有形・無形文化財を活かした体験・滞在型の創出に取り組んでいます。特に立ち寄りやすい北谷町を観光二次交通結節点と位置付けており、二次交通の利用促進・分散を促進しています。また、沖縄こどもの国を児童・青少年の観光拠点として活用するなど、幅広い世代を取り込む施策に力を入れています。
南部地域では、沖縄戦跡国定公園を中心に戦跡の活用を図りながら、平和の発信と歴史的風景の保全の両立に取り組んでいます。主に戦災によって焼失した文化財の保存や復元整備など、文化財を活用したツーリズムに力を入れているのも特徴です。
また、那覇港を中心にした国際クルーズ拠点の整備やクルーズ船の誘致、ウォーターフロントを活用した水際空間の有効利用など、さまざまな施策に取り組んでいます。
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